庭木に鳥の巣を見つけたら、そのまま伐採を進めず、卵やヒナの有無を含めて対応を確認しましょう。中が分からない巣を「空だろう」と判断して枝ごと落とすのは避けてください。まず安全な場所から分かる情報を整理し、野鳥の扱いは所在地の自治体窓口へ、木の状態や作業時期は伐採業者へ相談するのが出発点です。
この記事では、巣を見つけたときの確認事項、卵・ヒナがいる場合の考え方、伐採の日程を決める前の相談準備を表と図でまとめます。
想定読者:伐採や剪定を予定している庭木に、鳥の巣らしきものを見つけた所有者・管理者の方。
前提条件:日本国内の野鳥に関する一般的な案内です。鳥の種類、巣の状態、場所によって確認先や手続きが異なります。写真だけで種類や施工可否を確定するものではありません。
情報確認日:2026年11月2日
執筆:株式会社オーエヌグループ 広報
アイキャッチはAI生成の説明用イラストです。実際の施工現場や特定の鳥種を示す写真ではありません。
巣を見つけたら、見えていることと分からないことを分ける
枝の間に巣らしき物がある、鳥が出入りしている、鳴き声が聞こえるなど、気づいた状況を伝えてください。「鳥がいない時間がある」ことだけでは、卵やヒナがいないとは判断できません。確認のために木へ登ったり、脚立を立てて巣をのぞき込んだり、枝を揺らしたりする必要はありません。
中が見えない場合は「不明」と伝える
福岡市の野生動物に関するFAQ(PDF)では、ハトの巣について、卵やヒナの有無が確認しづらい場合は無理に撤去せず専門業者へ相談するよう案内しています。分からない状態をそのまま共有し、どのように確認するか相談しましょう。この資料の申請窓口は福岡市の案内です。他の市町村では、所在地に対応する窓口を確認してください。
見つけた状況ごとの相談の目安
| 分かっている状態 | 先にすること | 伐採の相談で伝えること |
|---|---|---|
| 卵やヒナがいる | 巣や周囲の枝に手を付けず、自治体に対応を確認する。 | 巣の位置、作業予定日、日程を調整できるか。 |
| 中が見えず不明 | 空の巣と決めつけず、確認方法を相談する。 | 見えない理由、鳥の出入りなど気づいた範囲。 |
| 卵・ヒナがいないことを確認できた | 巣の扱いと、木の施工条件を分けて確認する。 | 誰がいつ状態を確認したか、周囲の建物・通路。 |
| 木の傾きや枝折れも気になる | 危険な場所には近づかず、木の状態と巣の存在を合わせて相談する。 | 気づいた変化、道路・建物との関係、緊急性。 |
卵・ヒナがいる巣は、伐採前に野鳥の扱いを確認する
環境省の捕獲許可制度の概要によると、野生鳥獣の捕獲・殺傷や鳥類の卵の採取は、原則として禁止されています。所定の目的で行う場合の許可制度がありますが、目的や種類、場所などに応じた確認が必要です。自分の庭の木であっても、巣の中の鳥や卵を自由に動かせるという意味にはなりません。
「巣だけ移す」「枝ごと切る」も自己判断で進めない
大阪府の「野鳥が巣を作ったときの対応」は、剪定・伐採に伴う巣の撤去について、卵やヒナがいる場合といない場合を分けています。卵やヒナを傷つけることが明らかな撤去は、許可がなければ法に抵触するおそれがあると説明し、巣立ち後の対応を案内しています。巣の移動や枝の切断も、先に所在地の担当窓口へ確認してください。
相談先は、木の所在地を基準に探す
環境省は、許可権限の一部を市町村へ移している都道府県があることも説明しています。所在地の市町村の野生鳥獣担当窓口に、鳥の種類が不明であることも含めて伝え、適切な相談先を確認しましょう。伐採業者への依頼だけで、野鳥に関する手続きも済んだと考えないことが大切です。
作業日は、巣の確認と木の安全確認をそろえて決める
卵やヒナがいる場合は、巣立ちを待ってから作業する案も含めて相談しましょう。待てる期間や巣立ちの時期を、この記事で一律には決めていません。「何月なら必ず大丈夫」「鳥が見えなくなったから翌日切れる」と日付だけで判断せず、作業前に状態を確認する段取りを決めます。
一方、木の傾きや折れた枝なども心配なときは、そのまま様子を見ると決めず、危険な範囲から離れて相談してください。木の確認と野鳥の扱いの確認を並行して進め、必要な対応や工事範囲を関係先と整理します。道路への影響がある場合は、庭木が道路にはみ出した場合の相談手順も参考になります。
- 作業をいったん止める
巣・卵・ヒナの状態。不明な点も整理。 - 相談を分けて進める
野鳥の扱いは自治体窓口へ。木の状態は伐採業者へ。 - 確認結果を共有する
巣の扱い、必要な手続き、作業できる範囲を確認。 - 日程と見積もりを決める
作業前の再確認、延期時の連絡も打ち合わせる。
相談の順序を示す説明図です。捕獲・巣の移動・伐採の実施許可を示すものではありません。
伐採の相談時に用意したいチェックリスト
- 所在地と管理者:木の場所、自分が所有・管理する木か、集合住宅なら管理者と共有できているか。
- 巣の情報:見つけた日、おおよその位置、鳥の出入り、卵・ヒナが見えるか。不明なら不明と記録。
- 安全な場所からの写真:木全体と建物・道路との位置関係。撮れない写真は無理に用意しない。
- 自治体への確認内容:相談先、確認した日、案内された対応や手続き。伐採の担当者にも共有。
- 工事の希望:伐採か剪定か、希望日、枝木の搬出・処分、延期・再訪問時の条件。
木の作業方法や費用は、周囲の状況や搬出経路などでも変わります。当社のご相談から現地調査・見積もりまでの流れを参考に、希望する作業をお伝えください。巣の対応、伐採、搬出・処分を誰がどこまで担当するのか、見積もりでも確認しましょう。
家周りの伐採の一例として、若松区の家周りの大木伐採事例を公開しています。伐採・搬出を記録した個別事例であり、鳥の巣の撤去実績や今回の現場の工法・料金を示すものではありません。
庭木の伐採や剪定をご検討中の方は、無料見積もりフォームからご相談ください。巣らしきものがある場合は、最初のお問い合わせでお知らせいただくと、現地確認や日程を相談しやすくなります。野鳥の捕獲・巣の移動や許可手続きの代行については、当社が一律に対応できると案内するものではありません。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 自分の庭の木なら、巣があっても切れますか?
木の所有と、野鳥や卵の扱いは分けて考える必要があります。卵・ヒナの有無と対応を確認し、不明なまま巣のある枝を切り落とさないでください。
Q2. 卵やヒナがいない空の巣は撤去できますか?
公的案内では、卵やヒナがいない巣は撤去可能とされています。ただし、空かどうかが不明なら先に確認が必要です。木の伐採・剪定の安全性も別途確認してください。
Q3. 巣の中が見えないときはどうしますか?
無理に登ったり、枝を揺らしたりせず、不明と伝えて確認方法を相談してください。地上から見える出入りや、巣のおおよその位置が分かるだけでも相談の材料になります。
Q4. 卵やヒナごと別の枝に移せば伐採できますか?
自己判断で移動しないでください。卵やヒナの扱いを伴うため、所在地の自治体窓口で必要な対応を確認してから作業計画を相談します。
Q5. 何日待てば伐採できますか?
一律の日数では決められません。巣の状態を確認し、巣立ち後の作業を検討する場合も、作業前の確認方法と日程を担当者と打ち合わせてください。
Q6. 木が倒れそうで、待つことも心配です。
木や枝の危険な範囲から離れ、木の状態と巣の存在を同時に伝えて相談してください。巣があるから何もせず待つ、あるいは急ぐから確認せず切る、という判断を避け、関係先と対応を整理します。
Q7. 伐採の見積もりを先に相談できますか?
ご相談いただけます。巣の状態や自治体への確認状況を最初に共有してください。木の施工条件、巣の扱い、作業日程が確認できてから、実施範囲と費用をすり合わせます。